メニュー

小笠原で見られるイルカとクジラ達(ザトウクジラ) - ダイビングサービス KAIZIN 小笠原でファンダイビング体験ならKAIZINへ!

KAIZIN DIVING SERVICE

ご予約・お問い合わせ TEL04998-2-2797 お問い合わせ

小笠原で見られるイルカとクジラ達

ザトウクジラ

ザトウクジラ  

[学名] Megapteranovaeangliae
[分類] 哺乳類クジラ目ナガスクジラ科
[和名] ザトウクジラ(座頭鯨)
[英名] HumpbackWhale(ハンプバックホエール)
[体長]13~15m 
[生息地] 世界中の海域

 

名前の由来

学名 Megapteronは「大きな翼」と言う意味で、体全体の3分の1ほどにもなり、約5m。
和名の座頭鯨は色々な説がありますが、丸みを帯びた体が、昔「座頭(目が見えない人)」を弾く人が持っていた琵琶(びわ)に似ている為だといわれています。また、海岸近くに来た時に、水面から出た体が大きな頭だけを外に出して座っているように見える事から「座頭」との名前が付いた。とも言われます。
英名HumpbackWhaleは猫背の意味 潜水するときに背中を大きく曲げる為、そのしぐさを表した名前。と言われます。

ザトウクジラの特徴

ザトウクジラの特徴はなんと言っても、長い胸ビレだと思います。
夏の間は北の海(アラスカ、アリューシャン列島、ベーリング海峡)で沢山のエサを食べ栄養を蓄えたら、いよいよ長旅の始まり。
片道数千kmの旅とし、冬 小笠原へとやってきます。
目撃され始めは11月後半ですが、ホエールウォッチングとして楽しめるのは12月後半位からです。
小笠原には交尾・出産・子育ての為にやって来ます。
1988年から調査を行っていて、これまでに1000頭以上のクジラがナンバーリングされています。尾ビレの裏側の模様で個体識別が出来ます。
毎年400頭ほどのザトウクジラが確認されている様です。
嗅覚はほとんど退化しているといわれ、水圧に耐えるために目は非常に小さく、全体的に黒っぽい色をしています
哺乳類では珍しく、メスの方がオスより大きくなり、記録上もっとも大きいのは19m報告されている最高年齢は77才。(平均寿命は50年)
クジラは平均すると1年おきに1頭の子供を産み、妊娠期間は11ヶ月~12か月。産まれてくるときには既に体調4.6m 重さ1.3t、6ヶ月~10ヶ月母乳で育ち、7.5~9mに成長、子育てはメスの仕事で、オスは全く子育てを行う事はありません。そして成熟までには2~5年、その時には12mまで大きくなるそうです。以上の事から、小笠原で交尾をして妊娠、そのまま妊婦クジラが北の海に帰りまた小笠原に戻り出産、小笠原などの南の海では食事をする事はほぼ無いと言われているので、食事無で子育て
そして、北の海に連れて帰りご飯を食べ、再び小笠原...子離れをしたら、再び交尾。と言う感じです。

一夫多妻かつ、一婦多夫型。

発情期のメスには数多くのオスが求愛行動を行います。
獲得争い、テリトリー争いが激しく 1頭のメスを数頭のオスが追いかける。ブローもあらくアクティブな行動をとります。これをメイティングと呼びます。
繁殖期のザトウクジラはよく「歌 ソング」を歌う事が知られています。
歌うのは繁殖期に単独で行動しているオスのみで「シンガー」と呼んでいます。
いくつかのフレーズで構成され、歌われるフレーズの順番は決まっています。繁殖シーズンが深まると歌は少しずつ変化をみせます。同じ海域の雄クジラは同じ歌を歌うことが知られています。
ホエールウォッチングをしていると、親子クジラの後ろにもう1頭くっついている事が良く見られます。
「お父さんだ~」では無く、次の交尾を狙う成熟したオスクジラで「エスコート」と呼ばれています。 
個体数の減少から、1966年商業捕鯨が禁止されているクジラです。

ホエールウォッチングで良く耳にする言葉

ブロー
ブロウ(Blow)はいわゆる潮吹き。呼吸をするときに、頭上から水しぶきを上げる行動の事です。
海上に上がってきたクジラを探す時の目印としてよく使われます。

フルークアップ・ダウン 
クジラは息継ぎを終え深く潜るときに、尾ひれをまっすぐ水面に持ち上げてから潜水します。
腹側の模様を見せる場合はフルークアップ(Fluke Up)、見せない場合はフルークダウン(Fluke Down)と呼ばれています。


ペックスラップ 胸ビレで水面を打つ
テールスラップ 尾ビレで水面を打つ
ヘッドスラップ 頭で水面を打つ
スパイホップ 水中から頭を出し、水上の様子を見る
ブリーチング 体を水面上にジャンプ

以上の行動はどうしてするかは判っていませんが、寄生虫を落としたり子供をシャチから守ること、コミュニケーションの手段、単に楽しんでいるなど  色々な説があります。